OB – VOICE②

谷川宗士  / 早稲田大学・創造理工学部


中学で取り組んだこと「サッカー」
3年間自分たちで考えてサッカーをしてきました。具体的に言うと、練習・フィジカルトレーニング・休養です。ほとんどのチームなら、監督・コーチが指示を出してそれに従えば良いだけです。しかし、サンタ―リオでは指示をする人はいないので、自分たちで考えるしかありませんでした。どうしても上手くいかない時にはコーチ陣がヒントを与えてくれました。そのヒントを生かすためにまた皆で試行錯誤しました。個人でも、平日はほぼ毎日自主練をして、自身の課題と向き合いました。

中学で取り組んだこと「勉強」
サッカーと両立し、塾に通わず学年トップクラスを維持するための方法を模索しました。限られた時間を有効活用し、期限までにノルマ(テスト勉強)を達成する力が磨かれたと思います。この3年間のプロセスが高校・大学に生かされ、志望校に合格できました。今となっては文武両道が1ミリも苦ではなくなり、当たり前になっています。

サンタ-リオの思い出
1年目の夏合宿です。サンタ―リオで求められる能力が詰まった4泊5日の大イベント。宿は冷房など当然ないテント。練習、試合、食事、入浴、洗濯…すべてのことを自分たちで実行しました。正直、鬼ほど過酷でした。ほとんどの人が手足に水膨れを作り疲弊していましたが、全員無事に乗り越えました。その時は必死でしたが、今思うとまさに「助け合い」という感じだったと思います。
翌年後輩たちが同じように疲弊しているのを見て、自分たちの1年間の成長を実感しました。

後輩へアドバイス「サッカー」
上手くなるためには、サッカーを愛するしかないと思います。自分は、中学時代に友人と遊んだ事がほとんどなく、基本生田川グラウンドにいました。それは、何よりもサッカーが一番好きで楽しかったからです。
では、どうすればそれほどサッカーを好きになれるのか。それは考えてサッカーをすることです。考えないでサッカーをしていては何も面白くありません。昔の自分と今の自分の変化・他人と自分の蹴り方の違い・考え方の違い・・・。考えれば考えるほどサッカーは面白くなります。そしてその環境がこのクラブには十分すぎるほど整っています。この環境を生かすも殺すも自分次第です。

後輩へアドバイス「勉強」
家庭環境を言い訳にする人がよくいますが、日本では全員が学校に通えるので通用しません。自分も引退するまで学校しか行っていませんでした。
では、成績が悪い人の今すぐにでも止めた方が良い癖を紹介します。
①ノートにゆとりが無くびっしりと書いている。
②内職をする。
③暗算をする。
難関大に行けるような人がやる分には構いません。ちなみに自分にはできません。
テストで5教科合計400点を取れず、①~③の高度なテクニックに挑んでいる人は今すぐやめましょう。

チームへの言葉
3年間お世話になりました。当時のサンタ―リオは、学業は優秀だったものの、今では当たり前のような県大会出場などが叶わず悔しい思いをしていました。地元で有名なクラブに行った方が良かったのではないかと思うこともありました。しかし、大学生になった今、「もしサンタ―リオに入団していなければ」と考えると恐ろしい限りです。人生最大のターニングポイントとなった3年間を提供していただき、ありがとうございました。少しでも恩返しできるように、東京で鍛錬を積んでまいります。

次回のOB-VOICEは王子スタジアムで観戦中に選手のミスを大爆笑してスタジアム中を引かせた森本陽祐です。

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